丸満産業株式会社はSBT認証を取得いたしました。

 


 
SBT(Science Based Target 科学的根拠に基づく目標)とは、パリ協定(世界の気温上昇を)産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below2℃:WB2℃)に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5〜15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のことです。
丸満産業では2030年までの温室効果ガス排出量を42%削減(2023年対比)で実現する目的を設定し、2024年5月にSBT認定を取得しました。

SBTを支える3つの柱

SBTには、3つの重要な要素があります。それぞれの柱が連携することで、企業の気候変動対策を幅広く支える役割を果たします。

 

  1. 広範な削減範囲:企業全体を網羅する取り組み

SBTの削減目標は、事業者自らによる「直接排出」(Scope1)、他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う「間接排出」(Scope2)、そしてサプライチェーン全体にわたるScope1Scope2以外の間接排出(Scope3)までを含みます。これにより、自社による部分的な対策ではなく、サプライチェーン全体を見据えた包括的な温室効果ガス排出量の削減に取り組む必要があります。

  1. 明確な目標設定期間:短期と長期で成果を出すプランニング

SBTでは、510年という現実的な期間内で達成可能な短期削減目標を設定します。このように短期間で具体的な成果を目指すことで、企業の気候変動対策は加速し、計画に一貫性が生まれます。さらに、この短期目標に加え、SBTでは長期目標も推奨されています。長期目標は、2050年まで(電力セクターは2040年まで)にネットゼロ(排出量から吸収量を差し引き、実質的なGHG排出量をゼロにする状態)を達成するために必要な排出削減量を示すもので、Scope12に関しては95%Scope3に関しては90%以上の削減が必要とされています。

  1. パリ協定基準の削減率:地球温暖化を抑える具体的な指標

削減目標は、地球温暖化を1.5℃以内に抑えるというパリ協定に沿った基準を採用しています。具体的には、年率4.2%以上の温室効果ガス排出量の削減が求められており、この削減率は企業が戦略的な計画を立て、実行するための明確な指針となります。
 

※環境省ホームページから